トリビアの密室

海の怪物 海の怪物であるシーサーペントであるが、 1419年、大西洋沿岸を航行していたセントマリア号に乗船した3人の船乗りが、 巨大な海蛇を仕留めたという記録が当時の航行日誌に残っている。 それによれば、体長約65フィートで、2つの大きな目を持ち 牙は…

生まれ落ちたこと

オンナの声が欲しかった。 高く遠く、深淵に響き渡るその声が。 オトコの力が欲しかった。 強く大きく、何者をも御するその力が。 神さまは、僕にはどちらもくれなかった。 僕は泣いた。 なぜ、どうしてと、かすれた声で叫んだ。 手近な草を引きちぎり、力な…

嫌悪

お母さん、太陽が怖いのです。 僕をいつもにらんでギラギラしている太陽が。 お父さん、虫が苦手なのです。 僕を罵るかのごとくブンブンと耳にまとわり付く音が。 叔母さん、雨音が嫌いなのです。 僕の行く手を遮り、訳知り顔の曇り空が。 叔父さん、猫を飼…

 紙ラジオの逆襲!

笑われるかもしれないが、この年になって寂しさに囚われるようになった。 それは人と会う機会も減ってしまったことが原因かもしれないし、 ただ単に心の隙間が広がっただけなのかもしれない。 しかしそんなことをとやかく言う大人は皆無だ、 もしいたら、そ…